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まさかの抜釘手術延期

いよいよ足首に入れたスクリューの抜釘手術が近づいてきました。
この頃は、日に日にスクリューから電波が出て足首に稲妻が走るような感覚が24時間続くようになります。
背屈角度を維持するため加重をかけます。
足首を曲げるたびにスクリューにあたって激痛が起こります。それでも歩き続けました。

とにかくスクリューを早く抜いてほしい。

毎日、毎日それだけを願い、抜釘手術の日を待ちわびてました。

そして、一旦、手術予定の救命救急センターに移るという前日の夕方。

理学療法士さんと「いよいよ明日!やっとですわ~」と話をしながらリハビリをしていると地域連携室の方が近づいてこられました。地域連携室の方の顔が大変険しかったので嫌な予感がしました。

地域連携室の方:「実は、今、救命救急センターから連絡がありまして、明日からの入院ですがベットが満床で1週間延期してほしいとのことことです・・・」

あまりのショックに私も理学療法士さんもしばらく口が聞けませんでした。

手術の予約しているのに・・・・。ベットも確保してるはずなのに・・・・。
予約が延期って考えられない・・・・。

それも入院の前日の夕方です。
理学療法士さんも「ベットが満床って、予約しているのにこんなん聞いたの初めてですわ~」と言いながら一緒に唖然となってました。
とにかく、どうしようもないので心を持ち直し、さらに1週間稲妻との闘いが始まりました。

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ギプスカット

2016年12月28日 朝
担当の看護師さんから「今日、ギプス外れるみたいですよ」さらに「明日、転院するみたいですよ。私も聞いてませんでしたわ~。びっくり!!」と言われました。

この日の担当は一番仲よくなった女性看護師さんで、いつもすごく親身になって話を聞いてもらったり、話をしてくれた方でした。
先生から転院やギプスカットについて看護師さんも何も聞いていなかったらしくかなり怒ってはりました。
私も明日、転院って言われても。。。
それも医師からではなく、看護師さんがカルテをたまたま見て教えてくれたので、かなりの衝撃でした。

それから、しばらくして、別の病院の理学療法士を目指す研修生5人ぐらい取り囲まれて、第二主治医によるギプスカットが始まりました。
ギプスカットはのこぎりで固いギプスをカットしていきます。
人生初めての経験で、肌にあたると肌まで切ってしまうのではと本当に怖かったですが、特殊な刃を使用しているらしく刃が肌にあたっても切れない構造になっているとのことでした。

それでも、のこぎりの独特の音と刃が肌にあたる感覚の怖さでずっと目をつぶっていました。

包帯


長いような短いようなギプスカットが終わり、先生に「ギプスを外す根拠を教えてください。もう外しても骨は大丈夫なんですか?」と聞いてみました。
レントゲンもしばらく撮っていなかったので私自身、不安でいっぱいでした。

すると、第二主治医は「教科書に書いてあったから大丈夫やと思いますよ。。。」と何ともあいまいな答え。

吉田:「本当に大丈夫なんですか?納得できないんですが・・・」
第二主治医:「じゃあ、レントゲン撮りましょうか。。。」(めっちゃ面倒くさそう)

ということで、ギプスカットが終わってからレントゲンを撮るという本末転倒なことになってしまいました。

看護師さん「ギプスカット終わってからレントゲンって初めてですわ。こんなに先生を信用してない患者さんもなかなかいないですわ。まぁ、わかりますけど。。。」と笑いながら、レントゲン室に行くことになりました。

レントゲンでOKが出てやっと安心できました。

ギプスが取れた足を見ると、足全体が紫色に変色し、パンパンに腫れていました。また、膝から下だけで傷口が14ケ所にも及ぶのでまともに見ることができませんでした。
看護師さんにお願いして、包帯を巻いていただき足が見えないようにしていただきました。

そして、救命救急センターでの最後の夜をむかえることになります。

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いろんな患者さん

入院中、いろんな患者さんと接する機会がありました。
救命救急病院なので、部屋やベットの移動が多く老若男女問わず、年齢問わず多くの方とお話させていただきました。

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★1日24時間のうち、12時間ぐらい喋り続けるおばあちゃん。
このおばあちゃんは、本当にずっと喋ってました。
同室の患者さんや看護師さん、救命に向かう医師にも構わず喋り続けてました。
かなり迷惑なことも多く、しんどかったですが、頭の回転が良く話題も豊富なので退屈な時などは面白かったです。
また、財テクやコンピューターにかなり精通していて、おばあちゃんと思えないぐらい知識が豊富な方でした。

私がベットで泣いていると、「泣いたらあかん。何くそ~と思って必死で頑張るんや。健康な時の足よりも強い足を作るつもりで頑張るんや。
100歳まで生きたるんやいう気持ちを持たなあかん。何回も病気してきたけど私はそう思って生きてきた」と言ってよく励ましていただきました。

★男性看護師さん情報を集めまくるおばあちゃん。
トイレに行く途中、付き添いの男性看護師さんの情報を順番に聞き出し一覧表にしてらっしゃいました。
ほとんどの男性看護師さんは結婚されているか、彼女がいるそうです。
トイレから帰ってくるたびに「あかん、この子も結婚しとったわ~」と言って心から残念そうでした。
女性看護師さん曰く、男性看護師さんは看護学校での男性の割合が少ないので、すぐに相手が見つかるそうです。

★新快速に乗っていて、心筋梗塞に見舞われ、たまたま次の停車駅が大阪府T市だったためそこで下車。
そのまま救急で運ばれたおばあちゃん。
T市で電車を降りたのは人生初めてだったそうです。
やさしくて、素敵なおばあちゃんでした。お孫さんが滋賀県から毎日、部活のあとお見舞いに来て一生懸命励ましてました。
駅の近くに救命救急センターがあったので命が助かったそうです。5日間も意識不明で、ご本人曰く、死の手前の世界が見えたそうです。
救命救急センターの医師や看護師さんの献身的な対応にすごく感銘を受けられて、退院後、寄付をされたそうです。

6人部屋の時には、周りの5人のおばあちゃんから、朝から晩まで毎日、毎日「一生のうち一回は結婚しーや!女は、一回は結婚しなあかん。」と言われ続け、完全に洗脳状態でした。。。。。

人生の大先輩であるおばあちゃんたちが共通して言っていた相手に求める条件
・健康であること。
・贅沢できなくてもいいから、一定の安定した収入があること。

以上の2点で十分だとのことでした。

どのおばあちゃんも、「見た目が悪くても毎日見てたら、慣れるもんや!関係ないわ」と力説してはりました。

この事故がなければ、お会いすることも、お話することもなかった方たちです。
いろんな方がいていろんな価値観、考えがあって多くのことを学ばせていただきました。

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きつすぎるギプス。医師への不信感再び。

抜糸を終え、再びギプスを巻きなおしていただきました。
このギプスがきつくて、きつくて、足は強烈に痺れ、吐き気に襲われ、朦朧とし始めました。
我慢できず看護師さんに訴えても、最初は、「そのうち収まりますよ。」と言われ、しばらく様子を見ることに。。。。

しかし、時間が経つにつれ、収まるどころか症状がどんどん悪化していきました。
何回か訴え続けて、やっと巻きなおしてもらえることになりました。

包帯


ただ、ここからが大変でした。
ギプスを巻けるのは正式な医師だけ。
看護師さんから主治医に巻き直しの依頼をしていただきましたが、忙しくてすぐには無理とのこと。

巻き直しを訴え続けて約3日、状況を見かねた男性看護師さんが、研修医の医師に声をかけてくださり、ギプスを縦に2ケ所割り、そこに割りばしを入れる応急処置をしてくれました。
ギプスを割ることで中にかかる圧を少しでも逃すことができるそうです。
ただ、割りばしが直接足に当たるので痛いです。

ギプスの圧は少しましになりましたが、痛い割りばしを入れたまま一晩過ごすことになります。
正式な医師ではないので研修医の医師では、ここまでしかできないとのこと。

あと一日待ってほしいと言われました。
明日の午前中に主治医が巻き直しに来てくれるとのことでした。

翌日、朝食後しばらくして、看護師さんから10時ぐらいに主治医の先生が来てくれるので、もう少し我慢してくださいと言われました。
そして、別の看護師さんも先生からもうすぐ行くからギプスセット用意しておいてと言われたとのことで、ベットの横にギプスセットを設置に来られました。

しかし、10時になっても先生は来ない。
午前中も来ない。

看護師さんも先生を探しているけど見当たらない。

さらに午後になっても来ない。。。。

いつくるかわからないのでトイレにも行けず、ひたすらひたすらベットで待つしかありません。
夕方の17時ぐらいになって、さすがにもう来ないかなと諦めて、トイレに行くことにしました。
トイレから出ると私の病室から男前すぎる主治医が帰ろうとしていました。

トイレから病室まで直線で、100メートルぐらい。
松葉杖で必死で猛ダッシュしました。

それまで悪戦苦闘していた松葉杖でダッシュができるなんて!
人間、いざとなると何でもできるもんだなと思います。
必死の形相で、病室にたどり着きやっとギプスを巻き直してもらえることに。

待つこと7時間。
トイレにも行けず、ベットを離れることもできず、朦朧としたままひたすら先生を待ち続けました。

先生は、謝ることもせず「いないから帰ろうと思った。そんなにきつく巻いていないのに」と超不愛想に言うだけ。
忙しいのに来てやったのに病室にいなかったことに怒っているのがありありとわかります。
巻き直している最中も「今回は、すごくゆるーく巻いておきますから」と超嫌味たらしく言われ、ムカっ!

後から看護師さんに聞いたところ、私のギプスのまき直しに来ずに、この医師はランチに行っていたとのこと。
看護師さんも「ないわ~」と怒り爆発。

こういったことの積み重ねが医師への不信感につながっていくことになります。

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突然すぎる抜糸

あまりに突然すぎる抜糸でした。

髄内釘挿入の手術から約2週間。
お昼ご飯が終わって、ウトウトとまどろんでいた午後の昼下がり。
いきなり主治医が病室に入ってきました。

看護師さんに「後ろ向きにして」と指示し、訳もわからぬままギプスを外され抜糸が始まりました。
普通は、事前に教えてくれていたり、せめて「抜糸します!」とか声かけるやろ~。。。。

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抜糸は、11か所......
そのうち2ケ所は、プレートを入れた部分と膝の髄内釘を挿入した部分になるので傷口は10センチ以上にも及びます。

抜糸の感じは、小さい傷口はチクチクという程度のものですが、大きい傷口はさすがに痛かったです。

激しい抜糸が終わり、ギプスを再び巻かれ、先生が病室から去っていきました。
あまりの突然すぎる抜糸に呆然。。。。

かなりびっくりしましたが、考える間もなく怒涛のごとく抜糸が終わったのである意味良かったです。
膝の部分の固い糸が突き出ていて、着替えるときなどにひっかかることが多かったので、糸がなくなると楽になりました。

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プロフィール

吉田千賀子

Author:吉田千賀子
大阪在住のOL(現在、休職中)
原付バイクの事故により左足脛骨・腓骨の開放骨折(複雑骨折)、足関節脱臼、靭帯損傷の大けがを負う。
半年の入院後、事故から10ケ月で1日1万歩を歩けるようになりました。
事故の瞬間から手術、リハビリ内容等を記録として残すことにより怪我をされてご苦労されている方の少しでも参考になれば幸いです。プロフィール画像は神戸マラソンを完走した時のものです。また走ることができるようリハビリ頑張ります!

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